2015.07.02
今日は半夏生(雑節の一つ)です。
梅雨の末期で、半夏(カラスビシャク)という毒草が生える多湿で不順な頃とされています。
農家の人達はこの日までに田植えを済ませ、この日の天候で稲作のできを占います。
どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという習慣がありました。
半夏生は、この植物にちなんで名付けられたとされています。
カラスビシャクは毒草ですが、その塊茎は漢方薬として用いられています。
単独で使うことはなく、生姜と一緒にすることで毒性を緩和できます。
咳止めや吐気止めに使用される漢方薬に配合されています。
田植えを済まされた農家の方がお小遣い稼ぎに半夏の塊茎を採取することもあったようです。