住吉堂鍼灸院 | Sumiyoshido Kampo Lounge | 愛知県半田市の漢方薬と鍼灸治療

2021.10.10

秋の3ヶ月を「要平」といいます。万物が実を結ぶ時です。この時期は生命力も身体の内側にしまいはじめる季節です。激しい運動などは避けておとなしく過ごすことが必要です。これまで外向きに動いていた生命力が内側に向かって変化し始めます。今まで咲いていた花も身を結び、翌年のために生命力を種の中に収める時期なのです。人間の身体にも同じ働きがあるようです。
『気』の流れの勢いも外向きから内向きに変化していきます。この時期には、身体の防衛力が手薄になりがちです。秋に風邪をひきやすいのはこのためです。この季節には、薄着で身体の熱を逃がすのは絶対に避けるべきです。また、乾燥する時期でもあります。これは、体表から『陽気』だけでなく『水分』も逃げていくためです。
春や夏に比べると「身体」や「心」も少しおとなしく過ごすことが、自然と調和する方法だといえます。