住吉堂鍼灸院 | Sumiyoshido Kampo Lounge | 愛知県半田市の漢方薬と鍼灸治療

2016.03.03

本日は「桃の節句」です。
桃の節句といえば以前は3日とは限らず3月の上旬の「巳の日」に行い「上巳の節供」と呼ばれていました。
中国では≪桃≫は邪気を払う力があるとされ、ももの花を飾る習慣がありました。さらに、桃の果実は仙果と見られていました。
桃の果実はかなりの糖分を含むため病人に活力を与えたところから来ていると思います。
病は邪気がもたらすものとされていた古代中国では、桃に降魔の力があると見られても不思議ではなかったのです。ここから仙果という考えが芽生え、本体の桃の木の威力につながったとのことです。また「桃」の字の「兆」は割れる、開き始めると言う原義がありそこから≪兆し≫の意味になったものです。
したがって桃は、妊婦の兆しや安産を象徴する果実となり、女性のお祭りに使用されるようになったと考えられます。
桃の種は≪桃仁≫と呼ばれ、血をめぐらせ、排便を促進し、女性によく使用される生薬です。