住吉堂鍼灸院 | Sumiyoshido Kampo Lounge | 愛知県半田市の漢方薬と鍼灸治療

2021.10.10

秋の3ヶ月を「要平」といいます。万物が実を結ぶ時です。この時期は生命力も身体の内側にしまいはじめる季節です。激しい運動などは避けておとなしく過ごすことが必要です。これまで外向きに動いていた生命力が内側に向かって変化し始めます。今まで咲いていた花も身を結び、翌年のために生命力を種の中に収める時期なのです。人間の身体にも同じ働きがあるようです。
『気』の流れの勢いも外向きから内向きに変化していきます。この時期には、身体の防衛力が手薄になりがちです。秋に風邪をひきやすいのはこのためです。この季節には、薄着で身体の熱を逃がすのは絶対に避けるべきです。また、乾燥する時期でもあります。これは、体表から『陽気』だけでなく『水分』も逃げていくためです。
春や夏に比べると「身体」や「心」も少しおとなしく過ごすことが、自然と調和する方法だといえます。

2021.09.09

9月9日は重陽の節句です。日本では昔から奇数は陽の数字とされ、なかでも一の位の最大である「九」が重なる9月9日は陽が重なるのでめでたい日とされ「重陽の節句」として呼ばれ、お祝いしました。宮中では、端午の節句(5月5日)につけられた薬玉を、重陽の節句に菊花と呉茱萸の入った袋と取りかえる行事がありました。また、中国では古くに女性が呉茱萸の袋を身につける習慣があったそうです。

10月中はバックヤードのリフォームの為、営業時間が変則になる日がありますのでご注意お願いします。
ご迷惑をお返しますが、よろしくお願いします。

2021.06.02

夏越の祭りとは、旧暦の6月30日に行われた大祓えの行事です。現在は新暦でする神社も多く、カヤで作った大きな茅の輪をくぐって邪気を払います。茅の輪は、その昔、蘇民将来(そみんしょうらい)が一夜の宿を貸した武塔神(むとうのかみ)から「疫神に悩まされたときは、チガヤで輪をつくり腰につければ難から逃れられる」と教えられたのがもとになっています。(備後国風土記より)

茅の輪のくぐり方は1度くぐったら、左側より戻って2度目をくぐり、今度は右側より回り3度目をくぐっていきます。

茅は日当たりの良い川原や路傍に、群れをなして野生するイネ科の多年草です。その根は茅根(ぼうこん)と呼ばれている生薬です。
身体を冷やし、止血や利尿作用があり、肺熱性の咳や黄疸、淋病、湿疹などに用いられます。つまり、熱を冷まし湿気をとる作用があります。
≪夏と言う湿気と熱による病気の多い季節の「病気の予防」の願いが込められているのです≫

2021.04.01

中国の最古の医学書≪黄帝内経≫『素問』「四気調神大論」から引用すると、春の3ヶ月間のことを「発陳」(はっちん)といいます。元々春という言葉は「発る」「張る」から転じたものといわれています。
冬の間、体の内側にしまってあった生命力が、外の向けて活動的になり始める時期です。この頃は静寂から身体が目覚めたばかりで、まだ力が充実していない時期なので、いきなり急激な運動はさけて、十分慣らした後で動くほうがよいでしょう。

2021.02.03

今日は立春です。立春は、冬至と春分の間に当たります。また、この日から雨水(2月19日頃)までの期間を立春と呼ぶこともあります。立春は冬と春の分かれる節目の日である「節分」の翌日で「寒さがあけて春に入る日」いわば春の初日です。

現実にはまだまだ寒い日が多く、コロナ禍もありますので、気を緩めずにお過ごしください。

2021.01.20

1月25日月曜日は臨時休業とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

2021.01.03

新年あけましておめでとうございます。
昨年はコロナ禍の中、大変お世話になりました。
本年もコロナ禍はまだ収束されないようですが、
コロナ終息をあきらめずに細心の注意を払いながら
日々の施術を行って参りたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

1月4日より通常営業をしております。

2020.12.04

12月21日は冬至です。
冬至は二十四節気の一つで、1年のうちで昼が一番短い日です。
正確には、太陽の黄径が270度になり、地球の南緯23度27分に達した日を冬至点と言います。

昔の人はそれを祝い冬至祝いをしました。(その昔中国ではこの日を正月としていたと言われています。)
神社では「一陽来復」(明るい陽が戻ってくる)のお札を発行します。
冬至は「新しい太陽の誕生」として祝う行事は世界中にあり、太陽とみなすキリストの誕生がこの時期だとするのもその一つです。

この冬至には「かぼちゃ」を食べ邪気を祓い、風邪を引かないように「ゆず湯」に入る習慣があります。

2020.11.16

冬の3ヶ月を「閉蔵」といいます。万物が静かに沈み消極的になる時期です。春夏に消耗したものを回復する季節ですから、寒さから身を守り静かに過ごすことが必要です。
この時期に夏と同じように「陽気」を外に発散し続けると、寒さに「熱」を奪われて、生命力をドンドン消耗していきます。そこで身体はこれを避けるために「気」の流れをできるだけ内側に引きとどめようとします。それは、木々が葉を落とし生命力の無駄な消費を防いでいる姿と考えてください。こうして、「寒を防ぐこと」「消耗した生命力を回復して各機能を修復すること」で、翌年の活動の基礎を作ります。

2020.09.09

本日、九月九日は重陽の節句といいます。
日本では昔から奇数は陽の数字とされ、なかでも一の位の最大である「九」が重なる9月9日は陽が重なるのでめでたい日とされ「重陽の節句」として呼ばれ、お祝いしました。宮中では、端午の節句(5月5日)につけられた薬玉を、重陽の節句に菊花と呉茱萸の入った袋と取りかえる行事がありました。また、中国では古くに女性が呉茱萸の袋を身につける習慣があったそうです。呉茱萸は、身体を温める作用が強く、冷えによる腹痛や頭痛、下痢、嘔吐などに使用される生薬です。これは寒い冬に向かうこの時期に、寒さによる病気の予防に願いを込めての風習と思います。
また「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれています。中国では九の日に邪気を祓うため、菊の花を飾り、菊花酒を飲む習慣があり、それが日本に入ってきたようです。気品のある菊の花の香りは邪気を祓い寿命を延ばすと考えられていたようです。実際に菊花には、頭や目の熱をとり、スッキリさせたり、また解毒作用や熱性の頭痛や結膜炎、めまい、皮膚炎、風邪などに使用される生薬です。

菊の花を枕に入れて菊枕を作ったり、プーアール茶に菊花をいれて菊普茶(コッポウ茶)として飲む習慣がありますが、夏の暑さの名残を取り除くためにも最適と言えます。

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